「インソールは、足のサイズと靴のサイズのどちらに合わせればよいですか?」
先に結論を言います。製品のサイズ表で候補を出し、最後は使用する靴に合わせます。
メーカーによって、靴サイズを基準にする製品と、足の実寸を基本にする製品があります。切って合わせるフルレングスと、切らずに使うタイプでも手順は同じではありません。
サイズ選びは、数字を一つ決める作業ではないんです。製品別ルール、かかとの位置、靴の内部形状、装着後の余裕を順番に見ます。
本記事は、メーカー公式情報を基にした一般的な選び方です。診断、治療、個別の適合判定を行うものではありません。商品カード・ASPリンクも設置していません。
読了時間は約9分です。

①製品別サイズ表、②インソールの種類、③既存中敷きと厚み、④かかと位置、⑤装着後の4か所。この順で確認します。切る作業は、製品がトリミング対応と明記されている場合だけです。
結論:足の実寸だけでも、靴サイズだけでも決めない
インソールのサイズ表は、完成サイズではなく候補を探す入口です。
ZAMSTのFootcraftは、使用するシューズのサイズに合わせて選ぶよう案内しています。SIDASも靴と同じサイズを選ぶ方針です。一方、BMZは足の実寸を基本にしつつ、大きめの靴では靴サイズも考慮する案内です。
Superfeetでは、サイズの境目で迷った場合、かかとがヒールカップの内側に収まることを重視しています。
つまり、メーカーをまたいで使える「足長プラス何cm」という式はありません。
| 公式案内 | 最初に見る基準 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| ZAMST Footcraft | 使用する靴のサイズ | 既存中敷きに合わせたトリミング |
| SIDAS | 靴のサイズ | 靴の厚み・内部容積、試し履き |
| BMZ | 足の実寸が基本 | 大きめの靴では靴サイズも考慮 |
| Superfeet | 対応する靴サイズ帯 | ヒールカップへのかかとの収まり |
この表は各社の全製品を一括換算するものではありません。購入する製品のサイズ表と取扱説明書を正本にしてください。
まず「切るタイプ」か「切らないタイプ」かを確認する

サイズ表を開く前に、製品の装着方式を確認します。ここを飛ばすと、切ってはいけない部分まで切る失敗につながります。
| タイプ | サイズ調整 | 事前に見る場所 |
|---|---|---|
| フルレングス・トリム対応 | 前方を切って靴へ合わせる | カット可能範囲、既存中敷きの取り外し可否 |
| フルレングス・完成サイズ | 原則そのまま使う | 靴サイズ表、幅、厚み、ヒールカップ |
| 3/4・ハーフ | 製品指定がなければ切らない | かかととアーチの位置、前方の段差 |
| 熱成形・カスタム | 販売店や専門スタッフが調整 | 対応店、成形条件、持参する靴 |
Superfeet公式FAQは、同社のフルレングス製品をトリミング対象とし、3/4レングスは切らないよう案内しています。SIDASも、熱成形やカスタムは対応する販売店での調整を案内しています。
インソールのサイズを選ぶ5つの手順
数字の候補を、使用する靴の中で検証していきます。
1. 製品別サイズ表で候補を出す
足長と靴の表示サイズを手元に置き、商品の対応範囲を確認します。
同じ「M」でも、メーカーごとに対応するcm範囲は違います。日本サイズ、US、UK、EUが併記されている場合は、普段使っている表記だけでなく、対象地域とメンズ・ウィメンズ区分まで見ます。
サイズの境目にいる場合も、一律に大きい方とは限りません。ヒールカップを持つ製品では、かかとの位置が合うかを先に見ます。
2. 靴から既存中敷きを外し、厚みと形を比べる

取り外せる靴なら、既存中敷きを外して比較します。
見るのは長さだけではありません。前足部の幅、かかとの丸み、厚み、立ち上がりも比べます。新しいインソールが厚いと、足と靴の上側との間隔が狭くなります。
SIDAS公式も、必要以上に靴の内部容積を変えない厚さを選び、店頭では靴へ入れて試すよう案内しています。
取り外せない中敷きの上へ重ねる場合は、製品側が重ね使いを認めているか確認します。BMZ公式FAQには、既存中敷きとの重ね使いで靴が窮屈になる例が挙げられています。
3. 切る前に、かかととアーチ位置を確認する
前方を切れる製品でも、最初にかかとを合わせます。
ヒールカップ付きのインソールでは、かかとが縁へ乗り上げず、内側に収まることを確認します。土踏まずの盛り上がりが、足の前方や後方へ大きくずれていないかも見ます。
前方は切れても、ヒールカップや硬い支持部は後から動かせません。ここが合わない場合は、切る前に別サイズを比較します。
カット後や屋外使用後は返品できない商品があります。通販では、試着可能な範囲、返送料、交換期限を先に確認してください。
4. 既存中敷きを型にして、前方を少しずつ切る

ZAMSTとSIDASの公式案内は、既存中敷きのかかとを合わせ、外周をなぞり、前方のはみ出した部分を切る流れです。
一度で線の内側まで切らず、最初は少し余らせます。靴へ戻し、先端や側面に折れ・しわが出る場所だけを追加で整えます。
Superfeetは同社製品について、靴の先端との間に1〜2mmの隙間を残す案内です。この数値を他社製品へそのまま転用せず、各製品の説明を優先してください。
かかとをそろえる
既存中敷きと新しいインソールのかかとを同じ位置へ置きます。
外周をなぞる
左右を取り違えず、前足部からつま先の形を写します。
線の外側から切る
硬い支持部を避け、製品が指定するカット可能部だけを少しずつ切ります。
片足ずつ靴へ戻す
折れ、浮き、横ずれがないか確認します。必要な場所だけ追加で整えます。
5. 両足で履き、4か所を分けて確認する

インソールが靴へ収まっても、作業は終わりではありません。
靴下を履き、ひもやベルトを普段どおりに締め、両足で立ちます。歩く、曲がる、止まる動作まで試します。

| 確認場所 | 続けて試せる状態 | 使用を止めて見直す状態 |
|---|---|---|
| つま先 | 指先が押し上げられず、中敷きが折れない | 先端が丸まる、指が当たり続ける |
| 甲 | ひもを結んでも局所的な圧迫がない | しびれ、強い圧迫、ひもを緩めても窮屈 |
| 土踏まず | 盛り上がりが大きくずれない | 硬い縁へ乗る、片側だけ強く当たる |
| かかと | カップ内に収まり、歩行で大きく浮かない | 縁へ乗る、浮きや擦れが続く |
かかとが浮く、つま先が当たるといった状態は、インソールの表示サイズが合っていても、靴との組み合わせで起こります。
最初から長時間使わず、室内の短時間から確認します。痛み、しびれ、皮膚の赤みが続く場合は使用を中止し、購入店、メーカー、医療機関へ相談してください。
よくある失敗は「数字だけ合っている」状態
選び方の失敗は、サイズ表そのものより、靴へ入れた後の確認不足で起こりやすいです。
足の実寸だけで決める
足長が同じでも、使用する靴の内部寸法、つま先形状、幅、取り外す中敷きの形は違います。足の実寸は候補づくりに使い、靴で確認します。
靴サイズだけで決める
同じ26.0cm表記でも、靴型と内部容積は同じではありません。メーカーが足の実寸やヒールカップ適合を基準にしている場合は、その指示を優先します。
既存中敷きの上へ無条件に重ねる
二重敷きで甲側の余裕が減ることがあります。交換型か重ね型かを製品説明で確認します。
一度に小さく切りすぎる
切った部分は戻せません。余らせて切り、靴へ戻しながら調整します。
1足で合えば、別の靴でも使えると思う
インソールを移すと、靴の幅、かかとの形、内部容積も変わります。靴が変わるたびに、同じ5手順で確認します。
まとめ:製品別ルールから始め、靴の中で決める
インソールのサイズ選びは、次の順番で行います。
- 製品別サイズ表で候補を出す
- 切るタイプか、切らないタイプかを確認する
- 既存中敷きと長さ・幅・厚みを比べる
- かかととアーチ位置を見てから、少しずつ切る
- 両足で履き、つま先・甲・土踏まず・かかとを確認する
足の実寸と靴サイズのどちらか一方へ固定しないことが出発点です。製品の説明を正本にし、使用する靴で最終確認してください。
よくある質問
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参考資料
- ZAMST「あなたの足裏のアーチにおすすめの、スポーツインソールの選び方」(https://www.zamst-online.jp/brand/insole/47500/、2026年9月2日閲覧)
- SIDAS「インソール選びについて」(https://sidas.co.jp/apps/note/faq/insole-choice/、2026年9月2日閲覧)
- SIDAS「インソールのフィッティング方法」(https://sidas.co.jp/apps/note/method/、2026年9月2日閲覧)
- BMZ「よくある質問」(https://bmz.jp/pages/main-faqs、2026年9月2日閲覧)
- Superfeet「FAQs」(https://www.superfeet.com/pages/faqs、2026年9月2日閲覧)
本記事は一般的な情報提供を目的とし、診断・治療・予防、個別症状への相談対応、受診優先度や特定商品の適合判定を行うものではありません。症状が続く場合や、痛み・しびれ・皮膚の変化がある場合は使用を中止し、医療機関へご相談ください。理学療法士の資格を用いた個別相談や診療は行っていません。免責は、消費者契約法その他の法令で認められる範囲に限ります。



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