「ランニングシューズを買ったら、インソールも替えたほうがいいのかな」。靴と一緒に別売り品を勧められると、標準の中敷きでは足りないように感じるかもしれません。
標準の状態で困っていなければ、別売りインソールを急いで買い足す必要はありません。まず、何を変えたいのかを一つに絞ります。これは全員にインソールが不要という意味でも、標準の中敷きを外して走る勧めでもありません。
確認したいのは、足裏の当たり、靴の収まり、部品の傷み、痛みの有無です。メーカーの構造・取扱案内を基に、買う前の判断を整理します。特定製品を履き比べたレビューではありません。
本記事は一般情報であり、個別の診断・治療を行うものではありません。痛みやしびれがある場合は、整形外科などへ相談してください。医療機関から装具の指示を受けている方は、その指示を優先します。読了時間は約7分です。

「いらない」は、別売り品と標準の中敷きを分けて考える

ランニングシューズの「インソール」には、靴に最初から入っている中敷きと、交換用に買う別売り品があります。この二つを分けないと、必要かどうかの話がかみ合いません。
| 対象 | このページでの扱い |
|---|---|
| 標準の中敷き | まずは靴の取扱案内に沿った状態で使い、足への当たりを確認する |
| 別売りの市販インソール | 変えたい点がある場合に、靴への適合と装着方法を確認して比較する |
| 医療機関で案内された足底装具 | 担当者の指示に従う。この記事を理由に外したり変更したりしない |
靴底の厚いフォーム部分は、一般にミッドソールと呼ばれます。足に触れる中敷きと、靴底本体は同じ部品ではありません。
たとえばBrooksの公式サポートは、同社の靴の支持性やクッションを担う構造がミッドソールにあると説明しています。履き心地の低下を、中敷きだけの問題と考えないよう案内しています。
この説明を、他社を含む全製品で中敷きの役割が同じだという意味には広げません。購入する靴とインソールの説明を、それぞれ確認する出発点にします。
買い足す前に分けたい4つの状態
1.標準の状態で困っていない
足裏の当たりが気にならず、靴の中で窮屈さや大きなずれもない。そんな場合は、「替えないと損をする」と考えて購入を急ぐ必要はありません。
使う距離や目的が変わっても、先に現在の靴の状態を確認します。値段が高い、中敷きが硬い、特別な素材が入っている。その特徴だけでは、自分が交換すべき理由は決まりません。
私なら購入前に、「今の何を変えたいか」を一文で書きます。説明できなければ、標準の状態を基準として残します。
2.中敷きだけが傷んでいる
表面の破れ、めくれ、ずれなどが気になる場合は、まず靴のメーカーや購入店へ交換方法を確認します。最初から用途の違う高価な製品へ替える必要はありません。
交換品には、対応する形や幅があります。たとえばASICSは取り替え用のパフォーマンス中敷を案内していますが、商品名だけでどのランニングシューズにも合うとは判断しません。
靴本体のソールがすり減っている、形が崩れている場合は、中敷きだけを交換する前に靴全体を見直します。「中敷きを新品にしたから靴も新品同様」とは考えないでください。
3.当たり方や収まりを変えたい
土踏まずの当たりを変えたい、かかとの収まりを確認したい。このように目的が具体的なら、別売り品を比較する余地があります。
確認するのは、長さだけではありません。厚み、アーチ部分の高さ、かかと部分の形で、靴の中に残る余裕は変わります。
「柔らかいほうがよい」「硬く支えるほうがよい」と素材だけで決めず、普段の靴下と使う靴で比べます。土踏まずの一か所を強く押す感じや、甲の新しい圧迫が出ていないかを確かめてください。
4.痛みへの対処として探している
痛みやしびれがある場合は、購入比較を先に進めないでください。靴、中敷き、走り方、活動量などのどれが関係するかは、検索だけでは判断できません。
医療機関で足底装具を案内される場合と、売り場で好みに合う中敷きを選ぶ場合は別です。医療用と市販インソールの違いも参考にし、症状がある場合は整形外科などへ相談します。
交換するなら、靴に入れた状態で比べる

インソール単体を手で触るだけでは、靴に入れたときの収まりは分かりません。比較する靴と靴下をそろえ、一つずつ確認します。
交換できる靴か確認する
標準の中敷きが取り外せるか、靴の取扱案内で確認します。接着された中敷きを無理にはがさず、不明ならメーカーや販売店に問い合わせてください。
入れ替えか重ね敷きかを読む
購入する品番の説明を確認します。元の中敷きを外して入れ替える製品も、重ねて使う設計の製品もあります。「薄いから重ねてもよい」とは決めません。
左右の靴で収まりを確かめる
つま先の上、甲、かかと、足裏を確認します。かかとが浅くなった感じや、縁が当たる感じがないかを両足で比べます。新品の靴なら購入先の試着条件を守ります。
痛みなく歩ける範囲で比較する
まず歩いたときの当たりを比べます。初回から長距離へ持ち出さず、使用時間の調整は製品の説明を優先してください。痛みやしびれが出た場合は、比較を続けず使用を中止します。
アシマルの公式案内には、タイプによって装着方法が異なる説明があります。長さや厚みだけで決めず、品番ごとの説明へ戻ることが大切です。
カットできる製品に限った合わせ方と、共通のフィット確認は、インソールを靴に合わせる5つの手順にまとめています。元の中敷きは、比較に使えるよう残しておきましょう。
インソールでは解決しない問題を切り分ける
靴自体の長さや幅が合わない場合は、購入するインソールを増やすより先に、靴のフィットを見直します。
ニューバランスの公式の選び方案内も、足の長さ・足囲・形の違いを踏まえた両足の試着を勧めています。サイズ表記が一致していても、足に合うかは現物で確かめる必要があります。
| 困りごと | 先に見直すこと |
|---|---|
| 甲やつま先の上が窮屈 | ひもの張り、靴の内部の余裕、中敷きの厚み |
| 前足部はきついが、かかとは浮く | 長さだけでなく幅やかかとの形を含めた靴選び |
| 靴底がすり減り、靴の形も崩れている | 中敷き交換だけで済ませず、靴全体の状態 |
| 走ると痛む、しびれる | 運動を中止し、症状に応じて医療機関へ相談 |
痛みが出たときに、「中敷きに慣れる途中」と自己判断して走り続けないでください。英国NHSの足裏の痛みに関する案内は、日常生活に支障がある、悪化・再発する、しびれや感覚低下がある場合などに受診を案内しています。糖尿病があり足が痛む場合も相談を優先します。
強い痛みがある、歩けない、足の形が変わった場合などは、早急に医療機関へ相談してください。痛みを我慢しながら試着やランニングを続ける場面ではありません。
NHSは英国の案内です。国内では整形外科などへ相談してください。
まとめ:買う前に「変えたい点」を一つ決める

別売りインソールは、ランニングシューズと必ずセットで買うものではありません。標準の状態で困っていなければ、それを基準にできます。
中敷きの傷みなのか、当たり方を変えたいのか、靴自体が合わないのか。目的を分けると、買い足す以外の選択肢も見えてきます。
試す場合は、品番の説明と靴への適合を確認します。痛みがある場合は購入より相談を優先し、医療機関からの指示がある装具は自己判断で変更しないでください。
よくある質問
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出典
確認日:2026年9月9日。メーカー資料は構造・取扱方法の確認に使用しています。別売り品の有無による走行性能や、長期のけがの発生を比較した記事ではありません。本文画像は判断を整理する生成イメージです。
- Brooks公式:Replacement insoles
- ASICS公式:パフォーマンス中敷(エキストラワイド)
- アシマル公式:商品の使い方
- ニューバランス公式:お客様相談室
- NHS:Pain in the bottom of the foot




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